できる人とできない人

これまで様々なクライアントの独立開業や移転、改装などのご依頼に応えてきた。 それらの物件というのは本当に様々で、開店後、十数年客入りが衰えない店舗もあれば まもなく閉店したり、借金を増加させながらいつまでたっても改善できない店舗など いくつかのパターンに分かれる。 その中の閉店してしまう店舗の要件として挙げられるのが「立地」だったりするのだが、 僕が今まで見てきた”経営者”の性質で考えると「立地」が悪いということを理由にする経営者は ダメな人がほとんどだと思っている。 その基準となるのがやはり・・・ 「人任せ」の経営者だ。 それは決して拭えない・・・。 今回のご依頼は、僕が以前作ったある店舗の閉店に伴う工事となった。 その店舗を見に行くと原状回復工事が中断されていた。 ご依頼はその物件の大家さんからなのだが、 その日は僕の予想どおり、大家さんの怒りの愚痴を聞くことから始まった。 僕はその悲惨なストーリーに耳を傾けずにはいられなかった。 そして数年前に開業をお手伝いしたはずの仕事が今は 被害者の大家さんを助けるという仕事に変わってしまったわけだ。 できる人とできない人 僕は二者をこう分析する。 できる人 先を読む、自分で動く、低迷をほったらかしにしない、人そして客を大事にする、真面目 できない人 成り行きに任せる、お金の話ばかりする、他人を羨む、人のせいにす…

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共に熟成できるのか・・・

現場作業が終わって工房で片付けしていたら、 親しいご近所さんからの思わぬ差し入れ! 新玉ねぎとかぼちゃ なんだか自然の暖かさを感じるな・・・ 茎付きの玉ねぎは吊るして保存することで熟成すると聞いていた。 早速やってみようとネットで勉強してみたら、 条件・・・風通しのいい日陰 と出てきた。 う〜ん・・・ うちのアパートはまずありえない。 探した結果、ここしかなかった。 そう、 我が工房。 なんか・・・いいかも。 しばらく玉ねぎと共に、 僕も熟成してみようかな・・・。

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ものづくりの先にあるもの

僕が「ものづくり」に憧れて独立し成長していく過程のなかで、 ずっと心の師匠として尊敬し続けている人物が「松下幸之助」である。 これまで読んできた多くの書籍のなかに書かれた数々の言葉は、 僕のゆるぎない信念を後押ししてくれたと言ってもいい。 その松下幸之助が社員に語ったエピソードが今でも僕の心に強く強く響き渡る。 それを引用します。 「工場では、電球を布で磨いていくという仕事がありました。 ある日、しらけたような表情で、つまらなさそうに電球を布で磨いている社員がいました。 その社員に対して松下氏は、「君、ええ仕事してるなー」と、語りかけました。 このように言われた社員はというと、「電球を布で磨く仕事のどこが良い仕事なんだ」「電球磨きなんて、誰でもできる仕事だろ」などと思っていたようで、松下氏の言葉に唖然としたそうです。 続けて、松下氏は、その社員に語りかけました。 この電球はどこで光っているか知っているか?あんたが磨いたその電球で町の街灯に明かりがつく。その街灯のおかげでどうしても夜遅くに駅から家に帰らなあかん女の人、いつも怖い思いをして帰っていた女の人が安心して家に帰ることができる。 子どもたちが絵本を読んでいると、外が暗くなって、家の中はもっと暗くなる。そうなれば、絵本を読むのを途中でやめなあかん。でもな、あんたが磨いている電球1個あるだけで、子どもたちは絵本を読むことを続けることができるんや。あんたは電球を磨いている…

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収納什器の設置・・完成まで

扉の製作を進める シンプルなフラットパネルを8枚製作する 外側を木目の化粧板。内側を白色のポリ合板で骨組をサンドする 耳カットをしたら化粧縁を貼り付けて圧着 トリマで仕上げていく 内側にスライド丁番の座ぐり加工を施す 最後にすべてのパーツを拭き清掃して、いよいよ現場へ搬入する。 現状はこのようになっている 開店当時に僕が作ったカウンターは、現在は飲み放題サーバー専用カウンターに変わった。 客を常に飽きさせず切り盛りするには、オーナーの新たな発想も大切になるということだ。 その要望に僕は応えていく必要がある。 まずはいらなくなったステンレスの足置きを取り外す。 キャビネットを固定していく。 事前に数ミリのクリアランスを見込んで設計しているので、問題なくすっぽり収まる。 現場調査の時点で完成イメージは90パーセント出来上がっていたので問題が起こるはずはない。 扉と棚板を取り付ける。 扉も計算通り収まった。 アクリルを差し込んだスペースは泡盛サーバーをきれいに並べるために考案した。 ちょこっと出したカウンターは、客がグラスを仮置きできるようにした。 そして完成 何事もなかったかのように仕事を終える…

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収納什器を完成させるまでの過程 5

本体の組み立てを進めていく。 これで第二段階の組み立て完了。 すべての箱の形は整った。 さらに細かい部分の仕上げを丁寧に進めていく。 明日からは後半の作業に取り掛かる。 扉と棚板の製作だ。

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収納什器を完成させるまでの過程 4

各パーツの圧着が終わったら、 サンドイッチの耳を切る作業に入る。 キャビネットの巾木になる部分もきれいに切りそろえる。 箱を組み立てる前にやっておいたほうがいい加工がいくつかある。 自分の頭の中にはそのイメージがすべて入っていて、 その順序を間違えるときれいな仕上がりができなくなる。 まずはアクリル板を差し込むための溝を掘っておく 次に可動式棚板を置くためのダボ穴を開けておく。 第一段階の組み立てに入る。 組み立て途中で必要な仕上げ箇所は、先にメラミン化粧板を貼っておく。 家具製作を進めながら全く関係のない別現場も進めなければならない。 頭の中のスイッチは常に頻繁に切り替えている。

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収納什器を完成させるまでの過程 3

各パーツの下地(骨組み)を組み立てていく。 仕上げ寸法よりも縦横1センチ大きめにしてある。 それがサンドイッチの耳の分だ。 あとで取り付ける丁番や棚ダボの位置を考慮しながら骨の幅を決めていく。 金物を打ち込む場所に骨がなければスカスカになってしまうからだ。 この作業がイメージ力を最も使う工程になる。 パーツの数はかなり多い。 次に、貼り付けるパネルにマーキングしていく。 接着剤を塗布する部分だけを明確にするためだ。 マーキングしながら骨組みとパネルをパーツごとにグループ分けしていく。 貼り付ける向きも考慮しながらグルーブごとにアルファベットを使うのだが、今回はAからUまで使うことになった。

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収納什器を完成させるまでの過程 2

箱物什器で使う仕上げ材料はおもにポリエステル化粧合板とメラミン化粧板になる。 外側の仕上げ材として使う木目調のポリ合板とメラミン こちらは3×6サイズと4×8サイズ 収納内部に使う白色ポリ合板 こちらも4×8サイズ この数字は1辺が3尺と6尺、さらに大きいサイズが4尺と8尺ということだ。 設計図から切り分けを計算し、端材がなるべく出ないように規格材料を選んでいく。 端材が大きくなれば無駄なコストが発生するということになる。 そして合板を設計寸法よりも1センチ大きめに切り分ける。 次に下地材(骨組み材)を準備する。 おもに「米ヒバ」という木を使う。 アメリカ産のヒバだ。ヒバという木は細く加工しても反りにくい。 だから下地に適しているわけだ。 仕上げ厚を決定したらそれよりも少し太めに切り分ける。 それから木を削っていくのだが、まず最初に手押しカンナという機械で1面をまっすぐにする。 反りを削って1面を整えるわけだ。 この作業のことを「通りを取る」と言っている。 建築や家具製作において最も重要な工程である。 通りを取ったら次に自動カンナという機械で正確に厚みを決めていく。 通りと厚みが決まった。 長さ別に振り分けて選びやすいようにしておく。 以前もブログで書いたことがあるのだが、僕は家具製作の工程は料理に似ていると思う。…

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収納什器を完成させるまでの過程

得意先からのご注文はどんなに忙しくても決してお断りすることはできない。 当然のことである。 顧客であるBarへ納める什器を製作するのだが、せっかくなので一部始終を記録していく。 まずは設計から始める。 < 業界では「箱物」と呼ばれているシンプルなボックス型の什器だが、 使用目的が様々含まれているのでスタッフさんの使い勝手を第一に考慮する。 そして現場の採寸結果をもとに微妙なクリアランスも計算しながら製作寸法を決めていく。 設計が決まったら資材の数量を割り出し、仕入れに向かう。

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建具は大工の最終仕上げ

工場にて加工と塗装を終えた頃、現場内装も仕上がっていた。 建具取付は工事現場において一番最後の仕事となる。 ドアノブのラッチが掛かる部分の受け金具を日本では「ドアストライク」と呼んでいる。 ドアを吊り込んだらここを鑿できれいに掘り加工し、金具をセットする。 ピッタリとズレなく閉まったときはなんとも言えない達成感がある。 引き戸は特殊な金物で吊っている。 こういう戸袋付き引き戸の場合、枠製作と組立、そして引き残しの計算が重要になる。 自ら図面を書けなければ務まらない。 そして4カ所の建具を無事に取り付けた。 今回この現場は下請けで入っていたが、とてもいいご縁があった。 その方々は厨房設備のプロの業者さんだ。 これまで飲食店の現場では様々な厨房の職人を見てきたが、今回の職人さんは仕事に対する「姿勢」が違うと感じた。 だから仕上がりも美しく完璧だ! その姿勢というのはいったい何か? とてもシンプルな話になるのだが、厨房設備はきれいにできて当然。 その仕事自体が ”お客様を軸に動いているか” ということである。 今後私が飲食店を受注する機会があれば、真っ先にあなたたちを指名します! そう告げて現場を終えた。 私の中の「怒りの猫」は・・・ やっといなくなった・・・。

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