大型の荷物はもちろん残ることとなる。
ピアノ、仏壇、冷蔵庫、その他の家具など、
これらを一時的に保管しなければならない。
そこで奥の一室の床を先に改装し、そこへ集める作戦を取った。


既存の床はぶよぶよに腐れている部分もあった。
基本的にフローリングは全て張り替える。
周囲の木製巾木は壁板の差し込み加工で床に乗っている施工をされていたため、
最初に壁の下部を切って巾木を撤去しなければならなかった。
この部屋の壁は補修程度で納める予定だ。

無垢材のフローリングだと思っていた床材は、
合板複層だった。
どおりで腐れていたわけだ。

そしてこの部屋だけが他部屋より7センチ下がりで作られていたため
骨組みを上に増やして更に二重張りの下地ベニヤを張り、
他部屋の高さと合わせる。
そしてケーブル用の配管も行っておく。

新しいフローリング材を張っていく。
施主が好むダークブラウンの材料を選んだ。


床は仕上がった。
壁の補修はのちに行うこととして一旦この部屋の作業を終える。
そしてこの部屋の中央に居残り家具を集め、のちに周囲の壁を補修していく予定だ。
ピアノがあるため、もちろん引越し業者を呼んだ。
しかし全ての家具は収まらなかった。
結局もう1つの洋室にも家具を置いたままで別部屋の施工をすることにした。
住宅リフォームは必ず家具移動が付きまとう。
仕方のないことだが、それも大工の知恵が試されることにもなる。
どんな状況でも施主を安心させなければならない。
問題なし!
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