人任せの世の中に危機感を抱く(前編)

建築ラッシュ、という言葉を耳にしてから何年経つだろうか。
我々建築屋はその状況に翻弄されながらも仕事をなんとかこなしている。
人手不足は深刻な問題のまま、ずっと改善されることはない。
改善されない理由の一つとして、建築のような3K労働を避ける人たちが増えていったことが考えられる。
私はものづくりの素晴らしさをずっと語り続けているが、若者たちはなかなか近づこうとしない。

そんな最中、建築関係の業者はいつの間にか増えていることをご存知だろうか。
現場施工の人手は足りないのに、次々と会社は出来上がっている。その現象は、建築物件数に沿って増えていった気がする。
今、建築が儲かる!っと言わんばかりの勢いでリフォーム会社も次々と看板を掲げていく。

そこで本題に入る。
その会社はだれに現場を施工させるのか・・・。
そう、下請け業者だ。
もちろん全ての会社がそうではないだろうが。

現にいろいろな会社から人を伝って私宛に連絡が殺到したこともあった。
こちらも顧客を抱え、建築全般で行っている。他社の下請けをする時間はあまりない。
隙間があれば可能な限りは請け負っているが。

そしてどうしても施工業者が見つからないとき、最悪な状況が生まれる。
素人同然の人物が施工を始めてしまうのだ。
さらに元請けの会社は建築知識が乏しいため、その素人同然の下請けに100%任せてしまうのである。
そして次々と不具合が発生し、手に負えなくなったときにはもう遅い。

そこで一番の問題なのは、クライアントが全く知らないまま欠陥工事が進められているということだ。
それもクライアントが準備したお金を使って!

クライアントはその会社がプロだと思っていたから信用して大金を準備して注文したわけだ。
こんな裏切り行為が、いとも簡単に行われているということはさすがに許せない。


こういった事例を私なりに整理すると

・建築で儲けたい人が会社を立ち上げようと思った
・もともと建築はあまり知らない
・ならばできる人を集めればいい
・建築単価も知らないから誰かに計算させよう
・資金が必要だ、銀行から借りよう
・営業も誰かにさせよう
・設計も誰かにやってもらおう
・現場監督も誰かがやればいい
・現場監督も施工を知らないから現場の大工に任せよう
・お客さんにも現場で誰かが説明するだろう
・問題が発生した?わからないから誰か行って!

このように、人任せの集大成が起こす結果なのである。


私は、クライアントを事故から守りたい。
その話はまた次回としよう。



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