リノベーションの技術 2

この仕事は下請け大工として受け持っている。
他の専門業者の動きに合わせながら進めることになる。


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既存の在来工法の浴室が無くなり、新たにユニットバスが導入された。
たった1日で工事が終わってしまうからすごい!
在来だと1週間はかかる。


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続けてシステムキッチンが入る予定なのでその部分をまずは優先する。
L型キッチンの寸法に合わせて袖壁を作るのだが、その際クリアランスの計算が重要になってくる。
設計図は左側にガスコンロ、右側にシンクが備わる計画だ。


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シンク側には壁や障害物が来ないためそれほど収まりに気を使う必要はない。
注意しなければならないのはガスコンロ側の袖壁の設定である。


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コンロ側キッチンカウンターの長さは1650ミリとなっている。
大工が袖壁を作るのだが、この寸法より1ミリでも小さくなればキッチンが入らないということになる。

そこで逆算をしながら壁下地の位置を決める。
カウンター1650ミリ + コーキングクリアランス5ミリ + キッチンパネル3ミリ×2 + 接着テープ・ボンド厚2ミリ×2 + 合板6ミリ=1671ミリ
この寸法が袖壁下地基準杉材の墨出しとなる。

はっきり言って、この計算を間違う大工も大勢いる。
キッチンが搬入されてから作った壁を壊しているところを何度か見たことがある・・・(笑)

キッチンパネルを貼り、吊り棚補強下地を設置するまでが大工の仕事だ。
つまりキッチン取付業者がすぐに取付工事を始められるように準備しておくわけだ。


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無事にキッチンが取り付けられた。
その間、自分は脱衣室とトイレ空間を作る。


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まずは床と天井を作り直し、ユニットバスを囲うように壁を作り、洗濯機や洗面台が設置されるための壁も作る。
水道屋、電気屋と連携しながら進める。


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元々キッチンの出窓だった部分にトイレがめり込む形になったため、出窓を2つに分けて左側をトイレ専用の飾り棚にした。
その作り方に元請けからの指示はない。自ら考案する。



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トイレのドア枠や脱衣室入り口引き戸枠も自ら作り、取り付ける。
同時に和室の敷居鴨居や押し入れもゼロから作り始める。



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敷居鴨居、引き戸枠の周りを化粧合板で仕上げていく。


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押し入れの中も専用合板で仕上げながら作っていく。


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押し入れが完成した。
襖は既存を使うことになっていたので、敷居鴨居はそれに合わせてリニューアルしたことになる。

残るは引き戸とトイレドアの加工取付。
建具は自ら設計し、建具屋に注文しておいた。
それにドアハンドルや引き戸錠を取付し、建て込む。
これが最後の大工仕事となる。
時間は午後6時を回った。
このゴールデンウィークはまだ1日も休めていない。
今日で完了させて明日から2日間の休暇を取るつもりで動いている。


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建具取付もすべて完了した頃、外で大きな音が鳴り始めた!





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フェスティバルの花火が上がった。
住宅密集地の現場なので見えないと思っていたが、ちょうどビルの間から上がっている!なんてラッキーだ!
完成と同時に祝福されたような、不思議な状況ができあがった。




この仕事の達成感を誰かに味わってほしいと、いつも思っている。

責任を負うことは常に苦しみをも伴う。
しかしやり遂げることで、そのすべては喜びに変換される。

いつまでもその繰り返しだと思う。
それを続けなければ技術は向上しないと思う。


さあ!しっかり休んでまた始めよう!!






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