耐荷重の床を作る

これまで、畳間をフローリング床にするリフォームは頻繁に行っているが、
その目的が大きく違うことが時々ある。

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今回は畳間をフローリングにして、
ここにグランドピアノを置きたいというご依頼。
同業者の下請けで受注した現場だ。


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まずは既存の杉板と根太を撤去する。

普通のリフォームなら畳の撤去後、下地を増設して仕上げのフローリングを張るだけで仕事は済む。

しかし今回の重要事項は、
グランドピアノの重さ、約300Kgが乗るということ。
そして、常に楽器を演奏するという新たな部屋の用途。

まず、和室という空間にそもそもピアノを置くという想定は無かったわけで、
それに耐えられる床を作り直さなければならない。

元請け業者は当然、対荷重を考慮した提案のみをしてくる。

しかし自分は、
その先も考える。

ピアノという生楽器の響きも考慮する。


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まずは大引きを補強、かさ上げし、アピトン材の根太を固定する。

柔らかい杉材は避けて、硬いアピトン材を通常の根太ピッチの300ミリよりも狭めて、225ミリピッチで設置する。
ここまでは元請け業者の考え方と同じである。



僕は音楽家の施主に細かい概要を説明しながら施工する。


根太のキワに5ミリの隙間を設ける。
その上に5分(15ミリ厚)のラワン合板を乗せる。

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さらに重要な施工がある。



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下地合板つまり床の2重張りの場合、必ず5ミリ程度の透かし目地を設ける。

床鳴りという表現をよく聞くと思うが、
歩いた時にギーギー、とかキュッキュとなるあの現象。
そのほとんどがこの下地合板の目地を設けなかったことで起こる現象だ。
これを知らない大工が山ほどいるのも現実だ・・・。

僕はさらにその目地を既設のキワにも作る。

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これが絶縁という施工

ピアノ本体の音振動を新設床面の周囲にできる限り伝えないようにするための方法だ。


既設の大引きは既存のまま残すため、絶縁は100%ではないが、
大引きの幅は90ミリが6カ所程度なので音振動は非常に少量で済む。








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