被害者になるのはお客様

現場施工中の写真を今回も載せますが、
いつもとカテゴリが違います。

それには理由があります。

IMG_8037.jpg

店舗のカウンターですが、白く剥がれたような部分があります。
写真はほんの一部分ですが、8.5メートルのカウンター全体がこうなっているのです。
実はこれ、塗装業者の施工ミス。

昨年、弊社の突貫工事現場で応援してくださった同業者の代表より、つい先日電話がかかってきました。
「ジーノさん、助けてほしい・・・」と。

その内容とは、
オープンを間近に控えた飲食店工事でカウンター塗装を専門業者に依頼。
二人の職人が来て施工開始。
しかし結果は最悪な仕上がりに!
その職人が平気で帰ろうとしたところを引き止めて、施工のやり直しを指示。
まる三日間徹夜で直させたが、結局職人二人は直すことが出来なかった。
さらにまともな養生もしていなかったため店舗内は粉塵で真っ赤!

さあ、この状況で職人は何と言ったか・・・

「これはもうだめだね・・・」

詫びの言葉は一切なし・・・


電話を受けた僕は仕事を中断し、現場に向かいました。
カウンターは最悪の状態でした。

そして表面に手を触れてみて、
すぐにわかったのです。

それはカウンタートップに絶対塗ってはいけない材料だったのです。
つまりこの職人たちは、それを知らずに施工をしていたのです。
3日間も同じことを何回も繰り返していたのです。

代表のT氏と協議し新たな施工方法を決め、
すぐに突貫工事を開始しました。

IMG_8036.jpg
曲線加工されたフロント部分は、僕が工場で加工した部材で覆います。

IMG_8038.jpg
手の施しようのないトップには下地合板を貼り付け、フロント部材とつなぎ合わせます。

IMG_8039.jpg

IMG_8041.jpg

最終仕上げは赤のメラミン化粧板を貼り、完成です。

時計は午前2時を回ろうとしていました・・・。
代表含め従業員の方々、そしてオーナーさんまでも最後まで現場を離れようとしませんでした。

オーナーさんのお礼のお言葉をしっかり受け止め、現場をあとにしました。


車を運転しながら、ずっと考えたのです。
こういうことはあってはならないことだと。

もし、この記事を読んでいる職人の方がいたら
ぜひ周りの職人に伝えて欲しい。

腕や知識がまだまだ未熟で、もし失敗をしてしまったら、
まずは詫びてください!とにかく非を認めてください!
なぜ失敗したのか、その原因をすぐに探してください!
自分の手に負えない状況なら、経験豊富な先輩や同業者にすぐに電話してください!
職人として生計を立てているなら、プロとしてしっかり勉強してください!
今日よりも明日は腕が上がっているように訓練を続けてください!

我々職人が手にする報酬は、お客様のふところから出ているということを、
いつも忘れないでください。

自分の仕事に、もっと誇りを持ってください。

お客様を大事にしてください。


お客様を絶対に、被害者にしないでください。


職人のみなさま!


お願いします。










この記事へのコメント

  • ワンコ

    お大変でしたね。
    どの業界でも似たようなことはあるんですね。
    なんとか踏みとどまって成長していく人もいるけど、
    ダメなやつはどうしてもダメだ(-“-#)

    彼らはおそらく“そこに遣わされた者”じゃないんです。
    この世に生まれてきたからには、どこかに彼らの使命はあるのでしょうが
    そこではない。そこではないなら、さっさと去った方がいい。
    大工もそうですが、人の命を守る仕事、命を預る仕事では
    失敗の種類によっては取り返しがつかない。
    そうなったら、謝らないどころか、謝ったって許されない。
    早めに業界から追い出してあげるのが、彼らのためでもあるのです。

    この前ネット検索してたら、ジーノさん、同業者の方から高評価受けてた!
    あなたはご自分が請け負うべき任務にちゃんと辿り着けました。
    それもかなり若いうちから。しかも2つもv(^_^*)
    そちらのほうがむしろ驚異的なことです。私と一緒に喜びましょう。
    心痛むできごとから、今日くらいは自分を切り離して
    大好きな音楽でも聴きながら、一日を終えてください。
    2017年06月10日 03:11
  • Jino

    おっしゃるとおり。
    ダメなやつは、やっぱりダメなんですよね。
    これまでにいくつかの業者、職人を現場から追い出しました。
    尻拭いもたくさんやってきました。
    しかしそういう自分も、独立当初は経験不足でうまくいかずに悩む時期もありました。
    人にも助けられました。
    必死で登り続けて、やっとお客様に評価してもらえるまで10年かかりました。
    手に職をつけるということは、そういうことだと思います。
    これからも変わらず、己の道を突き進んでいきますよ。

    さあ、今日から50歳。
    少しだけ、気分転換しようかな。
    たまには昼間っからJazzとビールで。


    2017年06月10日 16:39

この記事へのトラックバック

楽天コスメ大賞(殿堂入り)【プレミアムブラックシャンプー】