音を極める場所5

土間コンクリートが乾燥するまでの間は、 屋上の遮熱塗装を施主と共に行った。 もちろん「ガイナ」を使って。 数年前、施主が現在使用している古い借家スタジオのスラブが灼熱地獄となり 僕がガイナを勧めたのが始まりだった。 その時も一緒に施工をした。 その結果スタジオ内の気温は驚くほど下がり、 エアコン光熱費も格段に安くなったという報告をいただいた。 施主と一緒に問題解決をしていくことは、 僕としては普通の行動である。 そして土間コン乾燥が十分になった頃、 スタジオ内のガイナ塗装を開始した。 施主も応援してくれた。 共にペンキ塗りという作業を通して心を通い合わせる。 しかしこれはただのペンキではない。 セラミックの機能を発揮させる大切な塗装だ。 アシスタントの繊細さは、この塗装作業にもしっかりと現れていた。 一度やり方を教えただけで、見る見るうちにベテランになっていく。 この塗装の目的は、 断熱、吸音、結露防止、防カビ、空気清浄・・・ なんとも頼もしい材料だ。 ガイナが乾燥したら防音天井の施工に入る。 防振ハンガーを天井全面に使用する。 基準となる角材を防振ハンガーにセットし、 高さを揃える。 躯体から完全に離れた浮き天井の下地を作る。

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