2018年07月15日

The Garage 4

掛け持ち現場に追われ続け、ブログを中断していた。
再開!


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鉄骨材の搬入

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骨組みと屋根を組み立てる

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外壁角波トタンを張り終え、電動シャッターも付いた

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後方は勝手口と小窓を設置

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土間のタイルをデザイン張り


このあと遮熱塗料「ガイナ」を屋根と外壁に塗っていく

そして僕は引き続き内装仕上げに取り掛かる
これはもはやガレージというより、部屋だな・・・










posted by Jino at 17:34| Comment(0) | 建築工事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年06月02日

The Garage 3

雨水管の問題を解決する方法をずっと考えていた。
住宅建物からの雨水と奥の庭園の雨水をどうやって道路側溝へ導くか。

これから作るガレージの基礎がその行く手を遮る。
元々埋設されていた雨水管の直径は75ミリ。
それはすでに撤去した。

僕は設計の段階でその問題解決の方法を考えていた。
間口が狭いため、立ち上がり基礎の厚みはできるだけ薄くしたい。
鉄骨柱のサイズは75ミリ角。
立ち上がりにそれを乗せなければならない。
内装壁の厚み設計も決めた。(この関係はのちに説明する)
結果、基礎厚みは110ミリとした。(通常は150ミリ)
流し込むコンクリートの「かぶり」は最低でも40ミリは確保したい。
(かぶりとは、型枠と埋め込む鉄筋との隙間、つまり生コンの肉厚のこと、これが薄すぎるとのちにクラックが入り鉄筋が錆びる)

雨水管のルートは立ち上がり基礎の中を通すしかない。
そして決断した。
まず管径75ミリから50ミリへ絞り変換する。
それを基礎へ通すのだが、大雨の際、水量が絞られるため逆流が予測される。
ならば2つに分岐して両側へ通し、管径50ミリ×2本にすれば合計100ミリの管径と近くなる。

その配管を型枠内の鉄筋外側へ配置すれば室内側のかぶりも確保できる。
正確には50ミリ管の外径は60ミリある。
それでも110ミリ壁厚−60ミリ−鉄筋径10ミリで40ミリのかぶりが確保できる。


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早速、水道設備屋へ配管工事を依頼し、その後自ら鉄筋型枠を組み立てていく。


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2日ほどかけて鉄筋型枠の組み立てが完了した。



すでに生コン会社、圧送屋、左官屋の手配は済ませていた。
生コン打設の準備は整った。

打ち込み開始!


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少雨傾向の梅雨空には心配が絶えないが、こういう状況では逆にありがたい。
結局最後まで雨は降らなかった。
曇り空が続いたので、生コンの急激な乾燥を抑えることもできた。


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工程通りに打設が完了した。
生コン強度を確保するために2日ほど放置し、そのあいだ別の掛け持ち現場へ移動する。

施主へ硬化後のコンクリートへの散水をお願いした。
おそらく楽しんでやってくれるだろう。
梅雨の雨が復活すればなおいい!






posted by Jino at 21:52| Comment(0) | 建築工事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

The Garage 2

ガレージの入口となる部分のコンクリート擁壁を撤去しなくてはならない。
専門の解体屋へ依頼する。


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この道具は彼らしか扱えない。
いくつかの大きさを使い分けて擁壁を壊していく。
ちなみにこれは中型ブレーカーで重さは20kg
この斫り屋という職業があるおかげで、我々は建築工事を進めることができる。
大事な存在なのだ。
僕は30年間お世話になっている。

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きれいに撤去された!


ここから先は僕1人での製作作業に入る。
応援大工は全く手配できない。
深刻な人手不足はますますエスカレートしていく。

仕方がない・・・




posted by Jino at 15:25| Comment(0) | 建築工事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

The Garage

久しぶりにとてもわくわくするお仕事をいただいた。
お客様のライフスタイルをより良くするために、僕のすべての力をそこへ注ぎます。

そして作るもの、それは
「ガレージ」
それは普通のガレージとは違う特別なもの。
僕は喜んで設計をした!

すぐに専門業者を集めてプランを詰める。
お客様の要望を最大限に引き出す。
準備は整った。
さあ始めよう!


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庭園を利用してスペースを確保する。
まずは植栽の撤去、さらに基礎工事の掘削を行う。


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基礎地盤の転圧というとても大事な作業。
これを怠ると地盤沈下の原因となる。

ここまでは庭師の応援を頼み、2人で完了させた。



posted by Jino at 11:54| Comment(0) | 建築工事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年05月05日

リノベーションの技術 2

この仕事は下請け大工として受け持っている。
他の専門業者の動きに合わせながら進めることになる。


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既存の在来工法の浴室が無くなり、新たにユニットバスが導入された。
たった1日で工事が終わってしまうからすごい!
在来だと1週間はかかる。


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続けてシステムキッチンが入る予定なのでその部分をまずは優先する。
L型キッチンの寸法に合わせて袖壁を作るのだが、その際クリアランスの計算が重要になってくる。
設計図は左側にガスコンロ、右側にシンクが備わる計画だ。


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シンク側には壁や障害物が来ないためそれほど収まりに気を使う必要はない。
注意しなければならないのはガスコンロ側の袖壁の設定である。


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コンロ側キッチンカウンターの長さは1650ミリとなっている。
大工が袖壁を作るのだが、この寸法より1ミリでも小さくなればキッチンが入らないということになる。

そこで逆算をしながら壁下地の位置を決める。
カウンター1650ミリ + コーキングクリアランス5ミリ + キッチンパネル3ミリ×2 + 接着テープ・ボンド厚2ミリ×2 + 合板6ミリ=1671ミリ
この寸法が袖壁下地基準杉材の墨出しとなる。

はっきり言って、この計算を間違う大工も大勢いる。
キッチンが搬入されてから作った壁を壊しているところを何度か見たことがある・・・(笑)

キッチンパネルを貼り、吊り棚補強下地を設置するまでが大工の仕事だ。
つまりキッチン取付業者がすぐに取付工事を始められるように準備しておくわけだ。


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無事にキッチンが取り付けられた。
その間、自分は脱衣室とトイレ空間を作る。


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まずは床と天井を作り直し、ユニットバスを囲うように壁を作り、洗濯機や洗面台が設置されるための壁も作る。
水道屋、電気屋と連携しながら進める。


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元々キッチンの出窓だった部分にトイレがめり込む形になったため、出窓を2つに分けて左側をトイレ専用の飾り棚にした。
その作り方に元請けからの指示はない。自ら考案する。



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トイレのドア枠や脱衣室入り口引き戸枠も自ら作り、取り付ける。
同時に和室の敷居鴨居や押し入れもゼロから作り始める。



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敷居鴨居、引き戸枠の周りを化粧合板で仕上げていく。


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押し入れの中も専用合板で仕上げながら作っていく。


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押し入れが完成した。
襖は既存を使うことになっていたので、敷居鴨居はそれに合わせてリニューアルしたことになる。

残るは引き戸とトイレドアの加工取付。
建具は自ら設計し、建具屋に注文しておいた。
それにドアハンドルや引き戸錠を取付し、建て込む。
これが最後の大工仕事となる。
時間は午後6時を回った。
このゴールデンウィークはまだ1日も休めていない。
今日で完了させて明日から2日間の休暇を取るつもりで動いている。


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建具取付もすべて完了した頃、外で大きな音が鳴り始めた!





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フェスティバルの花火が上がった。
住宅密集地の現場なので見えないと思っていたが、ちょうどビルの間から上がっている!なんてラッキーだ!
完成と同時に祝福されたような、不思議な状況ができあがった。




この仕事の達成感を誰かに味わってほしいと、いつも思っている。

責任を負うことは常に苦しみをも伴う。
しかしやり遂げることで、そのすべては喜びに変換される。

いつまでもその繰り返しだと思う。
それを続けなければ技術は向上しないと思う。


さあ!しっかり休んでまた始めよう!!






posted by Jino at 13:13| Comment(0) | 住宅リフォーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

リノベーションの技術

昨今のプレカット木造新築工事が増え続ける中、
僕はリノベーション工事を多く受け持っている。

大工の技術は様々だが、リノベーションに関しては特に経験と知識が豊富でなければならない。
そういう”出来る”大工も次々と引退する年齢となり、残っている我々世代が最後と言ってもいい。
なおかつ、大工を続けている人も少ない。
新たな人材を育てたいが、皆自然と楽な道へ流れていくのが現状である。

仕方ないことだが休みを削ってひたすら考え、作り続けるしかない。
しかし、考え抜いて完成させた時の達成感に勝るものはない!


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まずは既存浴室のコンクリート壁の解体に備えて、周辺の木部を撤去していく。
とは言っても、ただ大雑把に撤去するわけにはいかない。
生かす部分をどうやってうまく残していくのか、現場から離れたあとも常に考えなければならない。


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コンクリート壁の解体が終わった。

さて、ここから頭をフルに回転させてイメージを練り上げていく。


次に続く・・・








posted by Jino at 02:05| Comment(0) | 住宅リフォーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月12日

対荷重の床を作る2

下地合板を張り終えたあとは、いよいよフローリング張り。

準備された材料はセランガンバツという非常に硬く重い無垢の集成材。

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割り付けを計算して一列ずつ張っていく。
ここでまた重要な施工がある。
3列に一回程度、梱包に使われていたバンドを挟んで0.5ミリほどのわずかな隙間を設ける。
建築材料というのはすべてにおいて伸縮、変形する。
木の場合「あばれる」という表現をよく使う。
クリアランスを適度に設けることで、継ぎ目の盛り上がりを防ぐことができる。


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最後は周囲の目地をコーキングして完了。



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ここにピアノが置かれたあとは、
そのピアノが置かれていた別棟のリフォームが待っている。

次はどんな問題が発生するのか、
楽しみだ!




posted by Jino at 10:49| Comment(0) | 住宅リフォーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月05日

耐荷重の床を作る

これまで、畳間をフローリング床にするリフォームは頻繁に行っているが、
その目的が大きく違うことが時々ある。

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今回は畳間をフローリングにして、
ここにグランドピアノを置きたいというご依頼。
同業者の下請けで受注した現場だ。


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まずは既存の杉板と根太を撤去する。

普通のリフォームなら畳の撤去後、下地を増設して仕上げのフローリングを張るだけで仕事は済む。

しかし今回の重要事項は、
グランドピアノの重さ、約300Kgが乗るということ。
そして、常に楽器を演奏するという新たな部屋の用途。

まず、和室という空間にそもそもピアノを置くという想定は無かったわけで、
それに耐えられる床を作り直さなければならない。

元請け業者は当然、対荷重を考慮した提案のみをしてくる。

しかし自分は、
その先も考える。

ピアノという生楽器の響きも考慮する。


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まずは大引きを補強、かさ上げし、アピトン材の根太を固定する。

柔らかい杉材は避けて、硬いアピトン材を通常の根太ピッチの300ミリよりも狭めて、225ミリピッチで設置する。
ここまでは元請け業者の考え方と同じである。



僕は音楽家の施主に細かい概要を説明しながら施工する。


根太のキワに5ミリの隙間を設ける。
その上に5分(15ミリ厚)のラワン合板を乗せる。

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さらに重要な施工がある。



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下地合板つまり床の2重張りの場合、必ず5ミリ程度の透かし目地を設ける。

床鳴りという表現をよく聞くと思うが、
歩いた時にギーギー、とかキュッキュとなるあの現象。
そのほとんどがこの下地合板の目地を設けなかったことで起こる現象だ。
これを知らない大工が山ほどいるのも現実だ・・・。

僕はさらにその目地を既設のキワにも作る。

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これが絶縁という施工

ピアノ本体の音振動を新設床面の周囲にできる限り伝えないようにするための方法だ。


既設の大引きは既存のまま残すため、絶縁は100%ではないが、
大引きの幅は90ミリが6カ所程度なので音振動は非常に少量で済む。








posted by Jino at 00:08| Comment(0) | 住宅リフォーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月03日

遥々床工事

大工仕事はどこへでも行きます。
いざヤンバルへ!

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現場ではこんなものが建っていました。


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この中を仕上げて行きます。

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アメリカ製のオークフローリング。


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重厚感があり、なかなかいい。



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コンテナの屋根には「ガイナ
を塗装しました。
これくらいの数量なら、プロの塗装屋を使わずに自らやります。


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すぐそばに西海岸


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遠くには古宇利島が見える

たまには遠くも・・いいな・・・


次は宜野湾へ行きます!




posted by Jino at 18:31| Comment(0) | 内装工事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年03月11日

自分がもう一人

最近ある本と出会うことになった。

親しい友人がその本を勧めてくれたのだが、
その時の言葉が

「ノルウェーにジーノさんがいたよ」

初めはよくわからず、その本を受け取った。

ノルウェーだいく.jpg

アマゾン

早速読んでみた。


すると冒頭から驚きの連続なのである!

読めば読むほど、これはまさしく自分自身としか言いようがない。

共通点の一部をあげると

個人事業主として一人で営業、見積もり、受注、施工を行う。
施工の1級免許を持っている。
各専門業者を一人で束ねて現場を動かす。
偉大な師匠の言葉を常に大事にしている。

著者は僕よりも2つ年上だが、大工という職業のありかたや熱意など、
すべてが僕の頭の中と同じなのだ。

この本は、ある家族の住宅リノベーションを受注するまでの過程から
施工、完成、引き渡しまでを日記として綴っているのだが、
職人同士の細かいやり取りや、施主一家とのコミュニケーションの様子など、
まるで僕が経験してきたことをそのまま書いたような内容になっている。

僕は今まで建築関係の書籍に触れるとき、自分と違う考え方を持つ人を探して
それを刺激にするという方法を取ってきた。
そのほうが行き詰まったときの軌道修正になることもあるからだ。

今回の本は真逆だ。
強いて違いを言うなら、僕は沖縄人でこの著者はノルウェー人だということくらいだ。


そして読み終えたあと、ふと考えた。

この本を誰かに勧めようか・・・

誰かに・・・誰か・・・


あれ!・・だれもいない。

そう、いないのである。

特にこの本の内容は随所に建築専門用語が入るので建築関係者以外はとても読みづらく、途中でめんどくさくなるからだ。

ならば建築士の方に読んでもらうか・・・
それも違う。

一番読んでほしい人が、
ほんとに出てこない・・・。

結果、僕は今回の出来事をこう捉えることにした。

自分のやり方は間違っていない!

僕と同じやり方で、それに誇りを持って仕事を続けている職人が
遠い異国にも存在している。

このまま進もう!








posted by Jino at 20:16| Comment(0) | ちょっと一息 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする