2018年04月12日

対荷重の床を作る2

下地合板を張り終えたあとは、いよいよフローリング張り。

準備された材料はセランガンバツという非常に硬く重い無垢の集成材。

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割り付けを計算して一列ずつ張っていく。
ここでまた重要な施工がある。
3列に一回程度、梱包に使われていたバンドを挟んで0.5ミリほどのわずかな隙間を設ける。
建築材料というのはすべてにおいて伸縮、変形する。
木の場合「あばれる」という表現をよく使う。
クリアランスを適度に設けることで、継ぎ目の盛り上がりを防ぐことができる。


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最後は周囲の目地をコーキングして完了。



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ここにピアノが置かれたあとは、
そのピアノが置かれていた別棟のリフォームが待っている。

次はどんな問題が発生するのか、
楽しみだ!




posted by Jino at 10:49| Comment(0) | 住宅リフォーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月05日

耐荷重の床を作る

これまで、畳間をフローリング床にするリフォームは頻繁に行っているが、
その目的が大きく違うことが時々ある。

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今回は畳間をフローリングにして、
ここにグランドピアノを置きたいというご依頼。
同業者の下請けで受注した現場だ。


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まずは既存の杉板と根太を撤去する。

普通のリフォームなら畳の撤去後、下地を増設して仕上げのフローリングを張るだけで仕事は済む。

しかし今回の重要事項は、
グランドピアノの重さ、約300Kgが乗るということ。
そして、常に楽器を演奏するという新たな部屋の用途。

まず、和室という空間にそもそもピアノを置くという想定は無かったわけで、
それに耐えられる床を作り直さなければならない。

元請け業者は当然、対荷重を考慮した提案のみをしてくる。

しかし自分は、
その先も考える。

ピアノという生楽器の響きも考慮する。


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まずは大引きを補強、かさ上げし、アピトン材の根太を固定する。

柔らかい杉材は避けて、硬いアピトン材を通常の根太ピッチの300ミリよりも狭めて、225ミリピッチで設置する。
ここまでは元請け業者の考え方と同じである。



僕は音楽家の施主に細かい概要を説明しながら施工する。


根太のキワに5ミリの隙間を設ける。
その上に5分(15ミリ厚)のラワン合板を乗せる。

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さらに重要な施工がある。



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下地合板つまり床の2重張りの場合、必ず5ミリ程度の透かし目地を設ける。

床鳴りという表現をよく聞くと思うが、
歩いた時にギーギー、とかキュッキュとなるあの現象。
そのほとんどがこの下地合板の目地を設けなかったことで起こる現象だ。
これを知らない大工が山ほどいるのも現実だ・・・。

僕はさらにその目地を既設のキワにも作る。

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これが絶縁という施工

ピアノ本体の音振動を新設床面の周囲にできる限り伝えないようにするための方法だ。


既設の大引きは既存のまま残すため、絶縁は100%ではないが、
大引きの幅は90ミリが6カ所程度なので音振動は非常に少量で済む。








posted by Jino at 00:08| Comment(0) | 住宅リフォーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月03日

遥々床工事

大工仕事はどこへでも行きます。
いざヤンバルへ!

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現場ではこんなものが建っていました。


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この中を仕上げて行きます。

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アメリカ製のオークフローリング。


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重厚感があり、なかなかいい。



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コンテナの屋根には「ガイナ
を塗装しました。
これくらいの数量なら、プロの塗装屋を使わずに自らやります。


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すぐそばに西海岸


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遠くには古宇利島が見える

たまには遠くも・・いいな・・・


次は宜野湾へ行きます!




posted by Jino at 18:31| Comment(0) | 内装工事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年03月11日

自分がもう一人

最近ある本と出会うことになった。

親しい友人がその本を勧めてくれたのだが、
その時の言葉が

「ノルウェーにジーノさんがいたよ」

初めはよくわからず、その本を受け取った。

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アマゾン

早速読んでみた。


すると冒頭から驚きの連続なのである!

読めば読むほど、これはまさしく自分自身としか言いようがない。

共通点の一部をあげると

個人事業主として一人で営業、見積もり、受注、施工を行う。
施工の1級免許を持っている。
各専門業者を一人で束ねて現場を動かす。
偉大な師匠の言葉を常に大事にしている。

著者は僕よりも2つ年上だが、大工という職業のありかたや熱意など、
すべてが僕の頭の中と同じなのだ。

この本は、ある家族の住宅リノベーションを受注するまでの過程から
施工、完成、引き渡しまでを日記として綴っているのだが、
職人同士の細かいやり取りや、施主一家とのコミュニケーションの様子など、
まるで僕が経験してきたことをそのまま書いたような内容になっている。

僕は今まで建築関係の書籍に触れるとき、自分と違う考え方を持つ人を探して
それを刺激にするという方法を取ってきた。
そのほうが行き詰まったときの軌道修正になることもあるからだ。

今回の本は真逆だ。
強いて違いを言うなら、僕は沖縄人でこの著者はノルウェー人だということくらいだ。


そして読み終えたあと、ふと考えた。

この本を誰かに勧めようか・・・

誰かに・・・誰か・・・


あれ!・・だれもいない。

そう、いないのである。

特にこの本の内容は随所に建築専門用語が入るので建築関係者以外はとても読みづらく、途中でめんどくさくなるからだ。

ならば建築士の方に読んでもらうか・・・
それも違う。

一番読んでほしい人が、
ほんとに出てこない・・・。

結果、僕は今回の出来事をこう捉えることにした。

自分のやり方は間違っていない!

僕と同じやり方で、それに誇りを持って仕事を続けている職人が
遠い異国にも存在している。

このまま進もう!








posted by Jino at 20:16| Comment(0) | ちょっと一息 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年02月15日

美容室内装

現場掛け持ちが少し落ち着きました。
やっとブログも触れます。


同業者からの依頼で一ヶ月余り美容室の内装に関わっていました。
引き渡し前の写真を撮ってきたので載せます。


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新築工事でアルミサッシのドアが付いていましたが


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タモの無垢材ドアに取り替えました。
お世話になっている木工所に製作を依頼し、建て付けを自分が行いました。


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今回の仕事は分担制となりました。
まず設計デザイナーが家具や什器を中国の製作会社へ依頼
現場では間仕切り施工を現地の軽天屋が行い
それに関連する木製柱や梁やディスプレイを僕が製作取付し
その後、輸送されてきた家具や什器を僕と管理者で取り付けていく。

設計図をもとに、それぞれが顔を合わさなくても出来上がっていく
というおもしろいやり方ですね。

でもね、顔を合わさない分、不具合は必ず出てくるんですよ・・・

それはもう妥協するしかないんですね。
作った職人を中国から呼ぶわけにはいかないんですから。

そういう問題を解決するのも技術のうちなんです。


今回は下請けなので、オープンには関われませんが、
たくさんの人々がここでヘアメイクをされ、幸せになることを祈ります。


さあ、また次の現場に取り掛かります!!


posted by Jino at 19:30| Comment(0) | 内装工事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月06日

タモの加工

あけましておめでとうございます。

今年は4日から仕事始め。
すでに各現場を進めております。


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やはりスタートはここから
世持神社
今年も上を目指し、がんばります!



工場ではタモ材の加工を進めています。

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美容室の内装工事に大工として参加しています。
そこへ取り付けるタモの無垢材を加工しています。

意匠的にも仕上げのクオリティーを上げたいので、
取付方法を考案し、細工を施しています。



別現場ではこんなものを組立。

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昨年末から設計、製作を行っていて、本日設置が完了しました。
公共的なものですが、本土の大きな会社からのご依頼です。

いったい何をするものなのかは、公表できませんのであしからず・・・。

こういう仕事もしますよ!
ということでご理解ください。


さあ!
今年も上へ上へ、
登っていきたいと思います。

ジーノクリエイションを宜しくお願い申し上げます!!






posted by Jino at 18:29| Comment(0) | 製作風景 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月30日

仕事納め

毎年12月は、店舗施工の引き渡しに追われることが多かったが、
今年末は、ほとんどの時間を同業者の応援や他社の下請けとして使わせていただいた。


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ホテルの棚工事もラストスパートをかけ


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息つく間もなく他社現場の木工事へ参加

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その現場の完成を見ることもないまま

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同業者の請けたマンションリフォームへ駆けつけ

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一気に2部屋の床張替えを完了させて

さらに同業者が請け負った美容室の新築現場へ参加。
来年の引き渡しへ向けて加工を進めているが、
時間のゆとりはない・・・。



仕事は今日で納めると決めていたが、
大量の加工に追われながらもずっと気になっていたあの作業がまだ終わっていない・・・


そう、工場敷地の草刈り!
この作業だけは、年中行事である。

来年に持ち越すことも考えた。

しかし来年いつやるの?
そう自分に問いかける。


草が伸びるのに3ヶ月。
ならば今一気にやってしまえば、来年の3月いっぱいは仕事に集中できる。
今日できない加工は年明けに頑張ればいい。

葛藤のあげく、草刈り機を取り出し
4時間ぶっ通しで刈り終えた。

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人にこう言われたこともある。
「誰かに頼めば?」


それだけは他人にやらせない僕の流儀がある。

この土地を無償で使わせてくれた祖父母への思い。
すでにご先祖様となった祖父母への感謝が消えることはない。
この土地で僕は技術を磨き、顧客を確保することができた。

草刈りをしている時、不思議と体が浄化されていく感覚がある。
刈り終えたあとは、なぜか初心にかえれる。

僕の原点なのかもしれない。


やっぱり今年も、
ありがとう・・・。


納め!!




posted by Jino at 17:55| Comment(0) | 製作風景 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月01日

問題解決

お客様からのご依頼は様々な形でやってきます。


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ここはホテルの客室
とてもシンプルなカウンターですが、
収納が少ないことで備品が整理できないという問題も発生します。

ホテルスタッフさんの要望を聞きながら、解決策を編み出します。


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客室は28室
すべてのカウンターに小型収納を設置する案でまとまりました。

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シンプルですが大量です。

取付時間はチェックアウトタイムからチェックインタイムまでのわずか数時間。
数回に分けて進めていきます。


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大小2セットの収納ポケットを全室に取り付ける・・・ということは、
合計56セット!


今日で13室が終わり26セット完了。
折り返し地点の手前くらいですね・・・。


地道にいくぜい!!





posted by Jino at 20:16| Comment(0) | 家具・什器 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月22日

什器完成

無事、納品完了!


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別業者へ依頼していたアクリルサインボックスと組み合わせ、
計画通りに設置完了しました。

工場ではデカかった什器も、
大型店舗に置くと小さいもんです・・・。


さあ工場も広くなったし、次いってみよう!



posted by Jino at 19:25| Comment(0) | 家具・什器 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月15日

什器を作る4

引き出し収納にも、隠しキャスターを仕込みます。


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本体の仮設置をします。

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もう一つ重要なパーツがありますが、
それは木製ではないため別業者へ依頼中。

その仕上がりを待つあいだに、
掛け持ち現場の什器製作に入ります。


今度は小さくて・・・大量!


注文が切れないことは
ほんとうにありがたいことですね。

ひたすら作り続けます!




posted by Jino at 18:23| Comment(0) | 家具・什器 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする