長く住み続けるために5

工事中は施主ご家族がアパートへ仮住いしてくださっているのだが、 どうしても引越しできない荷物は多くある。 それを数回移動しながら各部屋の施工を進めていかなくてはならない。 リフォームには必ずつきまとう問題ではあるが、これも我々の知恵が試されることになる。 最初に荷物を仮置きしておいた部屋がようやく空いたので、 最後に残っていた床の張替え作業を進めていく。 既存の床下地のうねりはひどかった・・・ 築40年以上ともなれば、これは仕方ないことなのだが、 我々はそれを放っておくわけにはいかない。 高さを改めて調整していきながら新しい床材を張っていく。 最後の床貼り工事がやっと終わった! 続けて細かい壁の改修を進めていく。 これから先は特に細かい作業が続くことになる。 まずは押入れだった部分の壁を作り直し、 仏壇を収めるための収納を作っていく 一通り下地が完了した。 そして床貼りが終わった部分には、新しい間仕切りを作るのだが、 以前は単にまっすぐな壁があったところに少しクランクを作り、 そこに食器棚を収めるための新たなスペースを設けていく。 ここが食器棚スペースとなる。 工事中はしばしここが工具置き場となるのは致し方ない・・・ 続けて間仕切り引戸のマグサ部分を作っていく。 マグサというのはつまり、下がり壁を…

続きを読む

長く住み続けるために4

木工事以外に水周りも改修していく。 既存の浴室と洗面室、さらにトイレもかなり狭いスペースに収まっていた。 その広さを変えることはできないが、できるだけ使いやすくすることはできる。 まず既存の床タイルと浴槽を撤去し、防水床を新たに作る。 防水は自ら施工した。 防水が完全硬化したら、新しい浴槽を水道屋に設置してもらう。 続けて浴室折戸のアルミ枠を設置するため、鋼製下地を溶接で組み立てる。 これも自ら施工する。 アルミ業者が枠を設置したらすぐに土間コンを流し、床の最終下地を作っておく。 今回は土間タイルは使わない。 なので自ら排水溝への勾配仕上げを施工した。 のちに特殊な床シートを貼るまで乾燥させる。 その間にキッチン業者は取り付けを完了していた。 ダークブラウンのキッチンを施主は選んだ。 今回のリノベーションは全体的な色をダークブラウンに統一している。 ダイニングと洋間は新たに天井を作り始めた。 石膏ボードの下地が完了した。 続けて間仕切り壁を作っていく。 この時点で少しずつ間取りのイメージが見えてくる。 リフォームの場合、細かな雑仕事が山ほどある。 既存の下地を残しながら仕上げる壁は、このように既存の壁紙を剥がしておく必要がある。 40年も経った古い壁紙はなかなか剥がれにくい。…

続きを読む

長く住み続けるために3

続けて既存の和室とリビングに取り掛かる。 まずはここを全て解体する。 床の骨組みだけ残し、スケルトンにした。 畳間だった床部分には下地合板を張り、二重床の施工をする。 玄関の上がり框も新しく設置する。 そして新しいフローリングを張っていく。 アシスタントが施工中写真を撮ってくれた。 畳間はリビングとなり、ダイニングと床が1つになる。 来週から入ってくるキッチン業者に間に合わせるために、 キッチン壁の下地作りも進めていく。 下地の基本調整の方法をアシスタントに教えていく。 以前から外国人を工事現場に雇い入れることは想定内だったし、 そしてそれが女性であっても全く問題ないと考えていた。 彼女は自宅の家具を全て自分で製作し、ドイツのご実家のリフォームも自分で行うほどの腕前だ。 そして僕の教えを忠実に覚えていき、僕と同じように真面目に働いてくれる。 さらに仕事が丁寧かつ繊細だ。 下地調整が完了したら、すぐに仕上げのキッチンパネルを張っていく。 金額的にも高い材料なので、失敗は決して許されない。 キッチンが収まる部分の壁仕上げがひとまず終わった。 これでキッチン業者にバトンを手渡せるというわけだ。 明…

続きを読む

長く住み続けるために 2

施主は仮住まいへお引越しされたが、 大型の荷物はもちろん残ることとなる。 ピアノ、仏壇、冷蔵庫、その他の家具など、 これらを一時的に保管しなければならない。 そこで奥の一室の床を先に改装し、そこへ集める作戦を取った。 既存の床はぶよぶよに腐れている部分もあった。 基本的にフローリングは全て張り替える。 周囲の木製巾木は壁板の差し込み加工で床に乗っている施工をされていたため、 最初に壁の下部を切って巾木を撤去しなければならなかった。 この部屋の壁は補修程度で納める予定だ。 無垢材のフローリングだと思っていた床材は、 合板複層だった。 どおりで腐れていたわけだ。 そしてこの部屋だけが他部屋より7センチ下がりで作られていたため 骨組みを上に増やして更に二重張りの下地ベニヤを張り、 他部屋の高さと合わせる。 そしてケーブル用の配管も行っておく。 新しいフローリング材を張っていく。 施主が好むダークブラウンの材料を選んだ。 床は仕上がった。 壁の補修はのちに行うこととして一旦この部屋の作業を終える。 そしてこの部屋の中央に居残り家具を集め、のちに周囲の壁を補修していく予定だ。 ピアノがあるため、もちろん引越し業者を呼んだ。 しかし全ての家具は収まらなかった。 結局もう1つの洋室にも家具を置いたままで別部屋の施工をすることにした。 住…

続きを読む

空き部屋の新たな活用法 完成

厨房業者は昨年末に初めて知り合った。 そして今年の初めに同現場で一緒に仕事をしたのだが、 僕は彼らの仕事を見て、愛と誇りを持った仕事だと感じた。 だからこそ、飲食関係の依頼が僕に来た時は彼らと仕事をしたいと思っていたわけだ。 共同でものづくりをしようと声をかけ、 今回のいい流れが生まれた。 綿密な打ち合わせを重ねていきながら、 予想通りのものが出来上がった。 結果はこうだ。 器材はガスコンロとスチームコンベクションオーブンがメインとなる。 保健所検査をパスするための必須の衛生設備もうまく配置できた。 木製ドアや枠、小壁なども細かく製作した。 業務上欠かせないのがこの「吸気口」 業務用レンジフードは排気力が強い。 したがって十分な吸気ができなければ大きな負荷がかかってしまう。 更衣室となる窓に僕の手作りルーバーを取り付けた。 もちろん電源設備も大元から取り替えた。 大容量の器材が思う存分使えるというわけだ。 実はここ、レンタルキッチンとして活用される。 プロの料理人が使うもよし、パン屋さんが使うもよし、 アマチュアの調理実習で使うこともできる。 一般のアパートでこんなことができるとは、 僕も初めての経験だった。 興味のある方は、ぜひ僕に連絡してほしい!

続きを読む

空き部屋の新たな活用法

アパートの空き部屋がなかなか埋まらない・・・ オーナーさんのこのような悩みは数多くあることだと思う。 しかし今回のお客様は実に思い切った決断をした。 元々料理を教えている方なのだが、 この空き部屋を業務用厨房にリフォームできないものか・・・ そして僕に白羽の矢が。 僕は相談を受けた直後に答えを出した。 「できますよ!」 さあ、始めよう! 見ての通り、ごく普通のアパートの一室。 まずは既存キッチンと収納を撤去する。 既存のタイル面と凹んだ部分を同面にするために、木製下地を作る。 これは大工の基本作業だ。 次に床の問題解決を行う。 既存の木製フローリングでは、保健所検査を通せない。 それをリフォームすると・・・ こうなる。 防水性の床シートを貼り、木製の壁面はクロス貼りに変えて衛生的な問題を解決した。 次は厨房業者にバトンを渡す。

続きを読む

長く住み続けるために

昨年からご依頼を受けていた4LDKマンションのリノベーションが始まった。 施主ご家族のご要望を元に試行錯誤し、多くの設計変更をしながらもいいプランを導き出すことができた。 今回も信頼する協力会社を集め指揮を取りながら進めていくが、 大工は僕ひとりで行う。 玄関はサビも発生するほど古くなっている。 水周りも全て作り変える。 もちろんキッチンも新しくする。 現状は洋室2部屋に和室2部屋だが、これを全て洋室にする。 床も傷みがひどい。 早速キッチンの解体から始める。 次にフローリングを一部剥ぎ取り、設備配管の準備をしておく。 実は現場を掛け持ちしている。 明日はここに設備業者を入れながら僕はもう一つの現場でリフォームを始める。 そこでも指揮を取り、そして大工は僕ひとりだ。 体力を維持するためには、やはり段取りの質と、 睡眠の質だろう・・・

続きを読む

天井を高く・・完了

最終仕上げに入っていく。 間仕切り組立が終わり、その後塗装屋に枠を仕上げてもらった。 そして建具製作取付も完了し このあと最終のクロス仕上げに取り掛かる。 かなり若手の職人が来たのだが、クロス屋社長がこう紹介してきた。 「俺の息子だからよろしく!」 おお!こう来たか! 君も僕と同じく職人不足で嘆いていたはずだが・・・ そして肝心の腕は・・・? なかなかいいじゃないか! おかげできれいに仕上がった。 僕はおもわず社長へこう言った。 「蛙の子は蛙だな!」 正直・・・うらやましかった。 他業者の仕事はまだ残っているが、僕はすでに別現場を数件抱えているためここで引き上げる。 さあ、また休みが取れなくなりそうだ・・・が、 無理をせず、いいものを作り続けよう!

続きを読む

天井を高く

天井をスケルトンにして塗装してほしい というご要望から既存の天井を解体したのだが、 最上階のスラブには断熱材が入っていることが多い。 発砲ウレタンの表面に塗装はできないので スラブ面だけに下地を作ることにした。 まずは木材で骨組みを作り 石膏ボードを張っていく ボードを張り終えたら 塗装屋に入ってもらい、パテ処理という作業が進められる。 天井が紺色になった。 ここから先はさらに追加工事となり、 間仕切りを作っていく。 今回は数日だけアシスタントを雇った。 おかげで自分が作業している姿を残すことができた。 しかし相変わらず大工を目指す若者は出てこない どうなることやら・・・

続きを読む

できる人とできない人

これまで様々なクライアントの独立開業や移転、改装などのご依頼に応えてきた。 それらの物件というのは本当に様々で、開店後、十数年客入りが衰えない店舗もあれば まもなく閉店したり、借金を増加させながらいつまでたっても改善できない店舗など いくつかのパターンに分かれる。 その中の閉店してしまう店舗の要件として挙げられるのが「立地」だったりするのだが、 僕が今まで見てきた”経営者”の性質で考えると「立地」が悪いということを理由にする経営者は ダメな人がほとんどだと思っている。 その基準となるのがやはり・・・ 「人任せ」の経営者だ。 それは決して拭えない・・・。 今回のご依頼は、僕が以前作ったある店舗の閉店に伴う工事となった。 その店舗を見に行くと原状回復工事が中断されていた。 ご依頼はその物件の大家さんからなのだが、 その日は僕の予想どおり、大家さんの怒りの愚痴を聞くことから始まった。 僕はその悲惨なストーリーに耳を傾けずにはいられなかった。 そして数年前に開業をお手伝いしたはずの仕事が今は 被害者の大家さんを助けるという仕事に変わってしまったわけだ。 できる人とできない人 僕は二者をこう分析する。 できる人 先を読む、自分で動く、低迷をほったらかしにしない、人そして客を大事にする、真面目 できない人 成り行きに任せる、お金の話ばかりする、他人を羨む、人のせいにす…

続きを読む

宍道湖しじみ
いぬはぐ
楽天コスメ大賞(殿堂入り)【プレミアムブラックシャンプー】