2017年06月22日

床下の真実

毎年ですが梅雨明け間近のラストスパート豪雨には
驚きます。
今年は特にすごかった・・・。

その最中、ウィークリーマンションの一室で床の張替え工事をしていました。
同業者からのご依頼で、今回は久々の下請けです。

張り替えということは、かなりの年月が経っているということ。
こういうリフォームはかなりの頻度で行っていますが、
3件に1件程度、すごくがっかりすることがあります。
それは床下に残っているゴミの数々・・・。

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カンナ屑を始め、タバコの吸殻、割り箸、バラン・・・etc

特にタバコの吸殻はかなり落ちてます。

そういう現場に限って床の不具合が早くから発生しています。
その当時、ポリシーのない大工が施工した結果なのです。

さっさと気持ちを切り替え、床下の掃除から始めます!


でもね・・・
3件に1件程度、きれいに施工された現場に出くわすこともあるんですよ。

そういう現場のリフォームはわくわくします。
なぜなら細部に至るまで、気配りの行き届いた見事な施工の形跡が見られるからなんですよ!

僕はそういう現場に入った時、当時の大工に敬意を表し、施主にこう言います。

「この家を作った大工さんは素晴らしい仕事をしていますね」と。

すると施主は大金を使って家を建てたことを誇らしげに話してくれます。


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そんな師匠たちに少しでも近づけるように、
日々精進しなければならないのです。



posted by Jino at 17:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 施設リフォーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月10日

心を洗う

仕事も大事だけど、
心の休暇も必要です。

今日は自分の節目の記念日。
たまにはこういう環境で癒されてみよう。


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posted by Jino at 16:50| Comment(0) | TrackBack(0) | ちょっと一息 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月07日

被害者になるのはお客様

現場施工中の写真を今回も載せますが、
いつもとカテゴリが違います。

それには理由があります。

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店舗のカウンターですが、白く剥がれたような部分があります。
写真はほんの一部分ですが、8.5メートルのカウンター全体がこうなっているのです。
実はこれ、塗装業者の施工ミス。

昨年、弊社の突貫工事現場で応援してくださった同業者の代表より、つい先日電話がかかってきました。
「ジーノさん、助けてほしい・・・」と。

その内容とは、
オープンを間近に控えた飲食店工事でカウンター塗装を専門業者に依頼。
二人の職人が来て施工開始。
しかし結果は最悪な仕上がりに!
その職人が平気で帰ろうとしたところを引き止めて、施工のやり直しを指示。
まる三日間徹夜で直させたが、結局職人二人は直すことが出来なかった。
さらにまともな養生もしていなかったため店舗内は粉塵で真っ赤!

さあ、この状況で職人は何と言ったか・・・

「これはもうだめだね・・・」

詫びの言葉は一切なし・・・


電話を受けた僕は仕事を中断し、現場に向かいました。
カウンターは最悪の状態でした。

そして表面に手を触れてみて、
すぐにわかったのです。

それはカウンタートップに絶対塗ってはいけない材料だったのです。
つまりこの職人たちは、それを知らずに施工をしていたのです。
3日間も同じことを何回も繰り返していたのです。

代表のT氏と協議し新たな施工方法を決め、
すぐに突貫工事を開始しました。

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曲線加工されたフロント部分は、僕が工場で加工した部材で覆います。

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手の施しようのないトップには下地合板を貼り付け、フロント部材とつなぎ合わせます。

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最終仕上げは赤のメラミン化粧板を貼り、完成です。

時計は午前2時を回ろうとしていました・・・。
代表含め従業員の方々、そしてオーナーさんまでも最後まで現場を離れようとしませんでした。

オーナーさんのお礼のお言葉をしっかり受け止め、現場をあとにしました。


車を運転しながら、ずっと考えたのです。
こういうことはあってはならないことだと。

もし、この記事を読んでいる職人の方がいたら
ぜひ周りの職人に伝えて欲しい。

腕や知識がまだまだ未熟で、もし失敗をしてしまったら、
まずは詫びてください!とにかく非を認めてください!
なぜ失敗したのか、その原因をすぐに探してください!
自分の手に負えない状況なら、経験豊富な先輩や同業者にすぐに電話してください!
職人として生計を立てているなら、プロとしてしっかり勉強してください!
今日よりも明日は腕が上がっているように訓練を続けてください!

我々職人が手にする報酬は、お客様のふところから出ているということを、
いつも忘れないでください。

自分の仕事に、もっと誇りを持ってください。

お客様を大事にしてください。


お客様を絶対に、被害者にしないでください。


職人のみなさま!


お願いします。










posted by Jino at 17:16| Comment(2) | TrackBack(0) | 決意 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月19日

無垢材は痩せる

長年親しくさせていただいている
泡盛古酒専門の居酒屋オーナー様より
あるご依頼を受けました。

それは、家具作家の手作り椅子をメンテナンスしてほしいというご依頼。
別の家具作家が製作した椅子をさわることなど全くありませんが、
いろいろ事情があり、僕がやらせていただくことになりました。

飲みながら座っていて気づいていたのですが、
ぐらつきが大きい・・・
たぶんあの部分が痩せて緩んでいるな・・・

同じ職人ならばわかることです。
メンテの方法は飲み終えるまでにイメージできました。
そしてお持ち帰り。
椅子を連れて帰ります!

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当時は居酒屋の定番でしたね!
琉球松の椅子。

無垢材の椅子は年を重ねると、必ず枘(ほぞ)が痩せてきます。
釘を使わずに組み合わせる部分で、一度痩せると戻らない。
さらに椅子はストレスが掛かる場所が決まっています。
そこを補強するのです。

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下穴を加工していきます。

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三段階に分けて、大きさの違う穴を開けます。

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こうなります。

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使用する金具はコーチボルト。

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頭の部分を塗装しておきます。

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下穴加工した部分も着色しておきます。

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ボルトをねじ込みます。

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一番目の穴はボルトワッシャーをフラットに収めるため。
二番目はボルトの径より少し緩めで空回りさせるため。
三番目はネジ径より2ミリ細めにして引っ張るため。

このボルト締めを、ほぞで組まれた部分全てに行います。

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完了したら、
実際に座って確認!

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よし!固まった!!




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全8脚
営業を止められないので1日2脚ずつ施工していきます。


メンテじゃなくて、また一から作りたいな。
誰か注文してくれないかな・・・。




posted by Jino at 00:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 製作風景 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月12日

狭いスペースの収納

製作も最終段階に入りました。


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棚板を仕上げます。
現場にてブラケット固定なのでこちらは問題なし。


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収納扉の丁番掘り加工をして

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本体へ取付ます。


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ふたつの収納が完成しました。

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左の収納は、背面の壁にコンセントがあるため、あえてオープンにします。
右の収納はゴミ箱になります。


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小さなゴミは上から投げ入れ

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大きなゴミはふたを開けて捨てます。
40ℓポリ袋をフレームに引っ掛けて収まるように設計しました。


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ホテルフロントの細い通路に設置完了です。

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背面オープンにした理由は、バッテリー充電器と電話親機をコンセントに挿したまま収めたかったからです。


とりあえず一段落・・・
すでに追加注文が来ているので、採寸して次の製作に備えます。

ありがとうございます!




posted by Jino at 20:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 家具 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月11日

組み立てる

ホテルからの注文は、スタッフ用の棚と収納。

顧客の要望は「備品を隠して整理したい!」

僕のアイディアは「整理しながら使いやすくしたい」

自分がここのスタッフだったらこんなのが欲しい!という観点から設計します。


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狭い通路に設置するため、奥行きをできる限り薄くしています。

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明日も細かい作業が続きます。



posted by Jino at 19:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 製作風景 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月09日

下ごしらえ

ホテルからの注文は途切れることなく続いています。
本当にありがたいことです。
地道に、丁寧に、ひたすら作り続けます。

ちょっと余談になりますが、
家具製作をしている時と、家で料理をしている時(たまにはやる・・・)。
僕の中では全く同じモードです。

特に材料の下ごしらえは、”食材”か”木材”かの違いだけです。

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各パーツの接着が終わりました。
明日は盛り付けです。

・・・じゃなくて、
組立に入ります。

どちらも楽しければよし!






posted by Jino at 19:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 製作風景 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月06日

カート

最終仕上げに入ります。

いつものメラポリと違って、今回は塗装仕上げをします。
それには理由があります。


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塗装が乾いたら、ハンドルを取付。

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ひっくり返して、キャスターとフットストッパーを取付。

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コーナーガードを貼り付け。

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引っ掛けフックを取付

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まずは大小1台ずつ完成させました。

ホテルスタッフさんの作業状況を見た上で、
どうやって仕事をもっと楽に、効率よくさせてあげられるか・・・
働くスタッフさんの身になって考案した結果、
こういう形になりました。

さあ、納品します!


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つまりこれは、リネンカートです。
ベッドメイキングをすると、大量のシーツやタオルが各部屋から集められます。
回収袋にパンパンに詰めて台車へ積んでいる動作を見たのですが、
恐ろしい重労働だと思いました。

僕が提案したのは袋をカートにセットしたまま詰め込んで、
そのままエレベーターで降りる。
まあここまでは市販のカートでも出来ることです。

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普通はこれ(弱々しくて耐久性もない)

しかしここは小規模なホテルなのでカート置き場がありません・・・。

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このように、客室入口の通路スペースしか置き場所がなく
市販のカートを置きっぱなしにすると見た目も良くない・・・

それでボックス型を考案したのです。
なおかつ通路が屋外なので雨や紫外線も考慮しなくては!
それで防水塗装を施しました。


これをあと4台製作します。

さあ!急げ!!
スタッフさんが待ってるよ!



posted by Jino at 19:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 家具 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月03日

円形治具

ホテルからの注文品を製作しています。

いつものようにフラッシュパネルの製作から。
今回は「シナ合板」を使います。

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パネルを組み立てていきます。

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ヒバ材のフレームを作ります。

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本体と組み合わせて一段階終了。

次に正確な円を切るための治具を作ります。

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トリマに、ある工夫をして6ミリ厚の合板をくり抜きます。

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使用するのは外側の部分
きれいにバリを落とします。

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実際のシナ合板に治具を乗せて固定し、
トリマにガイドをセットして少しずつくり抜いていきます。

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21ミリ厚の合板がくり抜かれました。

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本体に組み合わせて二段階終了。

いったい何を作っているんでしょう?

ホテルのスタッフさんが、必要としているものです。
これを6台作る予定です。

では、また次回・・・。






posted by Jino at 19:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 製作風景 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月31日

穴あけ治具

単純作業ほど、結構疲れが出るんですよね・・・
気合いを入れて頑張ります!

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昨日仕上げた木口のエッジを研磨して整えます。

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貼り合わせ面に接着剤を吹き付け

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圧着します

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裏面も同じように圧着

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最終の目地払いをして

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バリや残った接着剤を拭き取り

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最後にメラミンの保護フィルムを剥がして

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棚板が仕上がりました


棚板は現場でブラケット固定するため、
これも作業を簡素化させます。

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このようにビス止めで取り付けるのですが、
メラミンは固くてビスが通らないため下穴を開けなければなりません。
そこで次なる治具を考案します。


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始めに使った治具にブラケットの下穴を開け

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少し手を加えます。

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棚板にかぶせて

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一度開けた穴がそのままガイドとなります。
22回繰り返します。

現場では”もたもた”したくないので、
工場で出来る作業は全部終わらせます。

さあ!取付開始!

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すでに設置されたテレビの下に

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DVDプレーヤーの棚として設置しました。


なんとかギリギリ間に合った〜!

工場戻って、すぐ次の什器に取り掛かりますよ!!







posted by Jino at 20:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 製作風景 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする