再び鉄を扱う

昨年から注文を受けていた什器の製作を進めている。 住宅建築でずっと忙しくしていたため、 久しぶりに弊社工場の屋外加工場を整理して作業を開始した。 製作しているのは「メタルシェルフ」 とてもシンプルだが、施主としっかり打ち合わせをしたのち施工図を描き上げ、 見積提出後に正式な発注をいただいた。 よく人に言われることがある。 「あなたは大工でしょ? なんで溶接もやってるの??」 僕の答えはいつも決まっている。 「ものづくりが仕事なので、木も鉄も両方使います。」 今回のお客様は長年親しくしているリピーターさんでもあり、 いつも強いこだわりを持っていて、とてもすてきな方だ。 僕はこういう方が特に好きで、我々職人に良い刺激をたくさん与えてくれる。 木を削っている時も、鉄を溶接している時も、 僕の頭の中は同じ。 「きれいに完成させて、喜んでもらいたい・・・」 これがものづくりの基本だと思うのです・・・

続きを読む

一軒家のフルリフォーム 完成

昨年末から正月にかけて、疲労困憊でぶっ倒れておりました。 そのため初詣にも行けないまま現場を再開することになりました。 そしてようやく完成。 まずはあけましておめでとうございます。 今年もよろしくお願い申し上げます。 外観はこのようになりました。 玄関から入ると、フリースペースのホールがあります。 玄関框には間接照明を仕込んでいます。 そしてメインとなるリビングへ。 客を招き入れる目的で設計しました。 リビングには客用のトイレも設けました。 既設洗面室の前に新たな洗面室兼、家事室を作りました。 そして脱衣室へ。 既存の浴室とトイレは全て作り替えています。 浴槽を置くには狭すぎるため、大きめのシャワーユニットを設置しました。 これで広々とシャワーを使えます。 昨年1月からほとんど休むことなく多くの建築工事を進めてきました。 疲れの回復が遅くなる年齢になったことも、日々実感しています。 今後は無理をなるべく控えて、体を大切に、この仕事を続けていくつもりです。 わたくし「ジーノクリエイション」を、 今後ともよろしくお願いいたします。 …

続きを読む

一軒家のフルリフォーム 4

リフォーム工事はようやく折り返し地点まで進み、 ここからは一気にペースを上げていく。 最終の生コン打設。 駐車スペースの土間コンを左官職人に仕上げてもらう。 その翌日には花ブロックを積んでもらった。 やはりプロは仕事が早い。 そして増築部分の外壁鉄骨組みを親しい鉄工所へ施工してもらう。 さらにアルミサッシと玄関ドアを設置。 僕は引き続き内装工事を進めていく。 洗面化粧台の設置日程が決まっているため、洗面脱衣室の内装を優先に進めていく。 内部も形が見えてきた。 ここからはクロス貼り工事に向けてドア枠の設置をしながら下地を完成させていく。 最後まで丁寧に。

続きを読む

一軒家のフルリフォーム 3

内部は床下地の組立から進めていく。 大引きを設置して根太を組んでいく。 この作業も写真を撮る余裕がなかった・・・ 床下地の合板を張り終えたあとは天井下地を組み立てていく。 この部分は掘り込み天井を作っている部分になる。 石膏ボードを張っていくと少しづつ形が見えてくる。 すでに照明の電気配線も完了させた。 内装工事を進めながら外構工事も進めている。 こちらは自分の手が回らないので、すでにこの現場へ入っているタイル業者さんに知り合いの大工さんを手配してもらった。 そしてやって来たのはだいぶご年配の大工さん。 しかしこの方が実にすばらしい仕事をしてくれているのである! 僕も鉄筋組立、溶接の作業に加わりながら一緒に型枠を組み上げた。 そして今日やっと生コン打設が完了した。 若い職人が少ない中で、このようなベテランで高齢の大工さんがまだまだ現役で働いていることに 敬意を表する。 この方と仕事をしながら、自分の師匠と仕事をしていた時のことを思い出していた・・・。 偶然にも、この方の名前が師匠と同じだったのである。 この出会いを大切にしなければ・・・。 そして自分も更に精進しなければ・・・。

続きを読む

一軒家のフルリフォーム 2

内装の解体が完了。 内部がスケルトン状態になった。 浴室、トイレの土間、壁タイルを剥ぎ取り。 それから重機を入れて、あの玄関部分を解体していく。 解体工事が完了したら、足場を組んで屋上の改修工事に取り掛かる。 まずは高圧洗浄機でこびり付いた汚れを洗い落としていく。 屋上が汚れていく原因は水たまりが出来ていることにある。 水たまりになる部分を中心に特殊なセメントで埋めていき、水捌けが良くなるように高さを調整していく。 これをおこなうことで、防水層の劣化も防ぐことになる。 屋上の下地処理が終わったら、いよいよあの塗装を始める。 今回も遮熱塗料「ガイナ」を使用する。 ガイナの塗装が完了した。 これで真夏の直射日光を浴びても躯体の温度が上がっていくことはない。 同時進行で外壁塗装も進めているが、 そちらはプロの塗装屋が応援に来てくれた。 僕は引き続き内部の施工を進めていく。

続きを読む

一軒家のフルリフォーム

この案件は今年の初めに施主から相談を受け、 じっくりと構想を練っていた。 そして9月初旬からいよいよ実行することになった。 中古の建物内、外、外構、 すべてのリフォームをおこなう。 内装設計もすべて自らおこなっている。 これが着工前の建物。 築40数年の鉄筋コンクリート平屋。 瓦屋根の玄関部分が増築されていて道路側へ突き出している。 建物外周は塗装の劣化やモルタルのひび割れが生じているが、 それほどひどい状態ではない。 内部の状態は突き出し玄関の継ぎ目からの雨漏りがあるが、比較的きれいな状態を保っている。 屋上は防水塗装の劣化が見られるが、雨漏りは全く起こっていなかった。 そしていよいよ解体工事を始める。 今回は専門の解体業者へ依頼した。 まずは内部の解体からおこなう。 僕は現場管理をしながら自分の設計図と照らし合わせていく。 完成までの長い長い道のり。 職人不足に苦しみながらも手を止めずにひたすら前へ進む。 施主の喜ぶ顔を想像しながら・・・

続きを読む

新築建物でのオフィス内装工事 完成

完成、引き渡しがあまりにも大忙しだったため、完成写真はあまり撮れていないが、 その一部を公開する。 2階エントランスのパーティションは木目の塩ビタイルで仕上げた。 これは施主のご要望だった。 見た目は本物の杉にしか見えない。 防音会議室の通路の壁はクロス張り仕上げで、床は木目の置き床で仕上げた。 会議室の可動式遮音パーティションも完成した。 床はタイルカーペットで仕上げている。 続いて3階事務所のエントランスパーティション。 こちらは施主のご要望があり、初めての試みとなった。 トイレ前に立ちはだかる壁はガリバリウム鋼板で仕上げている。 長い付き合いの鉄工所と共同で製作した。 施工後はあまりのカッコ良さに、 「このアイディアを別でも使わせてください」 と懇願することとなった。 超突貫工事だったが、完成後の満足感は疲れと共に増していった・・・笑 新たな挑戦をさせていただいた施主、スタッフのみなさまへ感謝申し上げます!

続きを読む

新築建物でのオフィス内装工事2

間仕切りにドア枠を設置しながらグラスウールを詰めていく。 その作業をしながら会議室では移動式遮音パーティションの設置を進めていく。 こちらは大手パーティションメーカーに事前に注文しておいた。 専門の業者が骨組みを作りながら巨大な吊レールを設置していく。 その設置が完了したら僕が大工として次の作業を引き継ぐ。 レール上部(マグサ)にグラスウールを詰めながら防音壁を作っていく。 天井のボード復旧もおこない、すぐにクロス職人がパテ処理を進めていく。 今回の現場は突貫工事ということもあり、施工写真を細々と撮影する余裕などなかった・・・。 施工中の写真はこれが最後となる。

続きを読む

新築建物でのオフィス内装工事

この物件は1年以上前から依頼を受けていた。 そのオフィスビル自体は大手建設会社が設計施工し、その内部の2、3階がほぼスケルトンの状態で引き渡され、その内装工事の設計から施工までをジーノクリエイションでおこなうという流れ。 建設会社が躯体を作っている最中から綿密な内装工事の打ち合わせを施主と共に積み重ねて、ようやく着工することになった。 引き渡された内部の状態。 天井は仕上げ無しの石膏ボードが貼られていて、消防法に関わる設備が全て完了している。 僕は自分の設計した間仕切りの墨出しを床面に記していく。 2階の間仕切り下地を組み立てていく。 天井は空調設備工事と電気設備工事に伴い、ボードの取り外しをしなければならない。 設備工事が終わった時点で再びボードを開口しながら復旧していく。 かなり手間がかかる作業となるが、これを避けて通ることはできない。 3階の間仕切りも同時に組み立てていく。 各部屋には防音設備を兼ねた間仕切りが必要となる。 レコーディングスタジオの設備ほどではないが、部屋の中での精密な音響作業ができるようにグラスウールを設置した間仕切りを作っていく。 これから膨大な作業が待っている。 短い工期で完成させなければならない。 …

続きを読む

障害者のご家族を助けるためのリフォーム

ブログの更新ができないほど猛烈に忙しい日々が続いていた。 まずは5月下旬から6月中旬にかけて施工したリフォーム工事を紹介します。 親しくしている顧客のご家族が不運にも身障者となり、その生活を助けるためのリフォーム。 今回の仕事は、1階の一部屋の出入口を片開きドアから2連引戸へ変更するのと、洗面脱衣室の片開きドアを寝台が通れるように広くするリフォーム、更に玄関のスロープ製作を行なった。 現況写真から。 ここが身障者の部屋になる。 ドアは通常の片開きドアが付いている。 そして脱衣室入口のドア ここも通常の狭い引戸となっている。 壁には制限がある。 ここを広くする方法をじっくりと考え、ある方法を思いついた。 自ら設計をおこない、図面を建具業者へ渡し、僕は工場で建具枠の製作。 建具が出来上がったらすぐに加工を始める。 工場での建具加工と同時に現場では壁をぶち抜いて枠を設置する作業をおこなう。 寝室は2連引戸用に開口を大きく開け、寝台がそのまま通れるようにした。 脱衣室は浴室引戸の袖壁を撤去して、引戸と片開きドアを組み合わせて広くする方法を考えた。 クロス職人を呼んで最終仕上げ。 …

続きを読む

U-NEXT
アフィリエイトのアクセストレード