2017年05月19日

無垢材は痩せる

長年親しくさせていただいている
泡盛古酒専門の居酒屋オーナー様より
あるご依頼を受けました。

それは、家具作家の手作り椅子をメンテナンスしてほしいというご依頼。
別の家具作家が製作した椅子をさわることなど全くありませんが、
いろいろ事情があり、僕がやらせていただくことになりました。

飲みながら座っていて気づいていたのですが、
ぐらつきが大きい・・・
たぶんあの部分が痩せて緩んでいるな・・・

同じ職人ならばわかることです。
メンテの方法は飲み終えるまでにイメージできました。
そしてお持ち帰り。
椅子を連れて帰ります!

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当時は居酒屋の定番でしたね!
琉球松の椅子。

無垢材の椅子は年を重ねると、必ず枘(ほぞ)が痩せてきます。
釘を使わずに組み合わせる部分で、一度痩せると戻らない。
さらに椅子はストレスが掛かる場所が決まっています。
そこを補強するのです。

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下穴を加工していきます。

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三段階に分けて、大きさの違う穴を開けます。

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こうなります。

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使用する金具はコーチボルト。

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頭の部分を塗装しておきます。

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下穴加工した部分も着色しておきます。

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ボルトをねじ込みます。

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一番目の穴はボルトワッシャーをフラットに収めるため。
二番目はボルトの径より少し緩めで空回りさせるため。
三番目はネジ径より2ミリ細めにして引っ張るため。

このボルト締めを、ほぞで組まれた部分全てに行います。

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完了したら、
実際に座って確認!

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よし!固まった!!




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全8脚
営業を止められないので1日2脚ずつ施工していきます。


メンテじゃなくて、また一から作りたいな。
誰か注文してくれないかな・・・。




posted by Jino at 00:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 製作風景 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月12日

狭いスペースの収納

製作も最終段階に入りました。


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棚板を仕上げます。
現場にてブラケット固定なのでこちらは問題なし。


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収納扉の丁番掘り加工をして

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本体へ取付ます。


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ふたつの収納が完成しました。

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左の収納は、背面の壁にコンセントがあるため、あえてオープンにします。
右の収納はゴミ箱になります。


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小さなゴミは上から投げ入れ

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大きなゴミはふたを開けて捨てます。
40ℓポリ袋をフレームに引っ掛けて収まるように設計しました。


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ホテルフロントの細い通路に設置完了です。

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背面オープンにした理由は、バッテリー充電器と電話親機をコンセントに挿したまま収めたかったからです。


とりあえず一段落・・・
すでに追加注文が来ているので、採寸して次の製作に備えます。

ありがとうございます!




posted by Jino at 20:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 家具 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月11日

組み立てる

ホテルからの注文は、スタッフ用の棚と収納。

顧客の要望は「備品を隠して整理したい!」

僕のアイディアは「整理しながら使いやすくしたい」

自分がここのスタッフだったらこんなのが欲しい!という観点から設計します。


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狭い通路に設置するため、奥行きをできる限り薄くしています。

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明日も細かい作業が続きます。



posted by Jino at 19:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 製作風景 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月09日

下ごしらえ

ホテルからの注文は途切れることなく続いています。
本当にありがたいことです。
地道に、丁寧に、ひたすら作り続けます。

ちょっと余談になりますが、
家具製作をしている時と、家で料理をしている時(たまにはやる・・・)。
僕の中では全く同じモードです。

特に材料の下ごしらえは、”食材”か”木材”かの違いだけです。

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各パーツの接着が終わりました。
明日は盛り付けです。

・・・じゃなくて、
組立に入ります。

どちらも楽しければよし!






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2017年04月06日

カート

最終仕上げに入ります。

いつものメラポリと違って、今回は塗装仕上げをします。
それには理由があります。


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塗装が乾いたら、ハンドルを取付。

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ひっくり返して、キャスターとフットストッパーを取付。

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コーナーガードを貼り付け。

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引っ掛けフックを取付

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まずは大小1台ずつ完成させました。

ホテルスタッフさんの作業状況を見た上で、
どうやって仕事をもっと楽に、効率よくさせてあげられるか・・・
働くスタッフさんの身になって考案した結果、
こういう形になりました。

さあ、納品します!


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つまりこれは、リネンカートです。
ベッドメイキングをすると、大量のシーツやタオルが各部屋から集められます。
回収袋にパンパンに詰めて台車へ積んでいる動作を見たのですが、
恐ろしい重労働だと思いました。

僕が提案したのは袋をカートにセットしたまま詰め込んで、
そのままエレベーターで降りる。
まあここまでは市販のカートでも出来ることです。

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普通はこれ(弱々しくて耐久性もない)

しかしここは小規模なホテルなのでカート置き場がありません・・・。

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このように、客室入口の通路スペースしか置き場所がなく
市販のカートを置きっぱなしにすると見た目も良くない・・・

それでボックス型を考案したのです。
なおかつ通路が屋外なので雨や紫外線も考慮しなくては!
それで防水塗装を施しました。


これをあと4台製作します。

さあ!急げ!!
スタッフさんが待ってるよ!



posted by Jino at 19:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 家具 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月03日

円形治具

ホテルからの注文品を製作しています。

いつものようにフラッシュパネルの製作から。
今回は「シナ合板」を使います。

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パネルを組み立てていきます。

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ヒバ材のフレームを作ります。

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本体と組み合わせて一段階終了。

次に正確な円を切るための治具を作ります。

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トリマに、ある工夫をして6ミリ厚の合板をくり抜きます。

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使用するのは外側の部分
きれいにバリを落とします。

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実際のシナ合板に治具を乗せて固定し、
トリマにガイドをセットして少しずつくり抜いていきます。

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21ミリ厚の合板がくり抜かれました。

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本体に組み合わせて二段階終了。

いったい何を作っているんでしょう?

ホテルのスタッフさんが、必要としているものです。
これを6台作る予定です。

では、また次回・・・。






posted by Jino at 19:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 製作風景 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月31日

穴あけ治具

単純作業ほど、結構疲れが出るんですよね・・・
気合いを入れて頑張ります!

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昨日仕上げた木口のエッジを研磨して整えます。

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貼り合わせ面に接着剤を吹き付け

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圧着します

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裏面も同じように圧着

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最終の目地払いをして

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バリや残った接着剤を拭き取り

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最後にメラミンの保護フィルムを剥がして

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棚板が仕上がりました


棚板は現場でブラケット固定するため、
これも作業を簡素化させます。

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このようにビス止めで取り付けるのですが、
メラミンは固くてビスが通らないため下穴を開けなければなりません。
そこで次なる治具を考案します。


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始めに使った治具にブラケットの下穴を開け

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少し手を加えます。

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棚板にかぶせて

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一度開けた穴がそのままガイドとなります。
22回繰り返します。

現場では”もたもた”したくないので、
工場で出来る作業は全部終わらせます。

さあ!取付開始!

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すでに設置されたテレビの下に

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DVDプレーヤーの棚として設置しました。


なんとかギリギリ間に合った〜!

工場戻って、すぐ次の什器に取り掛かりますよ!!







posted by Jino at 20:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 製作風景 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月28日

治具

我が工場では大量生産などほとんどやりませんが、
同じものを数十個作ってほしいという依頼が時々あります。

今回は来月1日にオープンするホテルからのご依頼で、
棚や什器などを多く製作することになりました。

まずは客室に設置する機器専用棚を22セット作ります。
オープン間近なので、製作速度を上げなければなりません。
そんな時、まず始めに作るのが
「治具」です。

一般の家具工場に比べて設備が非常に少ないため、
治具を考案することは僕にとってかなり重要になります。

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そして一枚の治具が出来上がりました。
とても単純ですが、同じカットを何十回も繰り返すためのテンプレートとなるのです。

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まず基本となる合板を22枚カット

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2角を粗切りしておいて

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治具と重ねます。

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トリマという機械のガイドとなり

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すぐに曲線が仕上がります。
これを22回繰り返すだけです。


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木口面を先にメラミン貼りで仕上げるため、
接着剤をまとめて吹き付け

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細くカットしたメラミンを温めながら慎重に貼っていきます。

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さらにトリマで目地払いという作業をして

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22枚の木口が仕上がりました。

明日は天板面、裏面を仕上げます。






posted by Jino at 19:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 製作風景 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月24日

店舗内装の目的

店を作るということは、
そこへ客が集まらなければならないということ、、、
オープンさせるだけが完成ではない。
客が入らずに店が潰れてしまっては、
何の意味もない。。。

だから僕は通い、客の動きを観察する。

問題が山ほどある。
それを顧客(つまり弊社にとってのクライアント)
と密に話し合いながら改善策を見つけ出す。

自分はその時点で顧客側のスタッフと同じ目線に立つ事になる。

幸い、この店は客が入りすぎて問題が発生している。
本当に、
ありがたい。。。

この事例を、
次に生かすこと。

常に、常に
課題である。

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posted by Jino at 23:19| Comment(0) | TrackBack(0) | ちょっと一息 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月10日

ウミカジテラスにて

突貫工事スタートです。

現場は瀬長島ウミカジテラスにあるレストラン。

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店舗スタッフが片付けを終え、既存の厨房機器も一旦撤去。
吊り棚を残してカウンターと間仕切りを完全に無くします。

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土間を斫って配管を埋設したら、床シートの貼り直し。
壁際の電気と水道工事も終わらせて。


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新しい冷蔵機器を搬入します。


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製作しておいた什器を設置していきます。


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設置もほぼ完了しました。


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吊り棚も倍に増やしました。


厨房が以前の2倍に広くなったということです。

なんとかリニューアルオープンに間に合わせました。
みんなお疲れ様、ありがとう。

さあ!あとは飲んで寝るだけだ!

さすがに疲れたな・・・







posted by Jino at 18:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 店舗リフォーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする